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シュリンクフレーションとは

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皆様、突然ですが『シュリンクフレーション』という言葉、ご存知でしょうか?
この言葉、ある経済用語で主に海外で起こっている経済現象のため、まだ我々日本人には馴染みのない言葉です。しかし、日本にも確実にこの現象の波は押し寄せているのです。

四角四面にご説明しますと、シュリンクフレーションとは、商品の値段を変えずにその内容量を少なくして販売する現象をいいます。この現象、値段は同じでも量が減ることから、実質的な値上げといわれることもあります。

この言葉に似ているものとしては、『ステルス値上げ』というものがありますが、意味は同じです。ステルスとは消える、という意味のほか、気づきにくいという意味合いも含んでいます。つまり、私たち消費者がシュリンクフレーションにより実質的に値上げされたことに気づきにくい=ステルス値上げ、ということになります。

なぜ気が付きにくいか、それは人間の脳が量ではなく価格に過敏に反応するからなのです。
スーパーで買い物をする時を想像してください。商品を見るとき、まず値段をみますよね?量から見る方は少ないと思います。実際、どの商品ラベルにも値段が大きく書いてありますが、量は小さくわかりにくい、またはそもそもラベルには記載がなく裏面などに小さく表示されています。そのため、プロの主婦であっても気づかないケースが多いそうです。さらに憎いのは、ステルス値上げの場合パッケージを一切変えない事が多く、量を記載した一文を見ない限りはなかなか気が付かないものです。まさにステルス性能を活用した販売戦略といえます。

では、実際に日本で起きているシュリンクフレーションの事例をいくつか見ていきましょう。

【事例1】柿の種

亀田の柿の種は、販売当時230gだったそうですが、2013年には210g、2014年には200gに減っています。さらに価格も158円から198円に値上げもしています。この点はもうステルスでもなんでもありません。

【事例2】なっちゃん

サントリーのなっちゃんもシュリンクしています。販売当初は140円で500mlでしたが、2011円に470ml、そして2017年には425mlに減っています。当初から比べると15%も量が減っているのですが、気づいている人はとても少ないようです。

【事例3】シャウエッセン

こちらも有名なソーセージですが、残念ながらシュリンクフレーションの一例となっています。
販売当初、498円で内容量は170gありました。しかし年々量が減り、2013年にはついに127gまで減少しました。その差43g!ちょうど1本分くらいでしょうか・・

【事例4】うまい棒

子どもの頃に一度は口にしている超有名な駄菓子です。私が子どもの頃は1本10円、9gあったそうです。それが今では値段は変わらず(ステルス)、内容量が6gにまで小さく(シュリンク)なっているそうです。パッケージも変わりませんのでまず気づきませんよね。

【事例5】メンソレータム

シュリンクフレーションは食品だけにみられる現象ではありません。乾燥肌の方には必需品であるリップクリームも餌食になっています。ただ、こちらはメーカーが公に公表しているため、知っている方も多いようです。販売当時は5gであったのが今は4g。たった1gの差ですが、立派なシュリンクフレーションです。

以上、5つほど事例を紹介させていただきましたが、この他にもチョコレートや牛乳、アイスクリームなど例を挙げるとキリがありません。少し話は逸れますが、ビックマックも今年から10円値上げ、さらに公共料金である水道料金も配管の老朽化による各自治体で大幅な値上げが始まっています。

今や1,000万円を一年間銀行に預けても利息は100円程度(普通預金)、一度でもコンビニでお金をおろして手数料を支払えば、これはもう元本を取り崩していることに他ならないのです。
物価の上昇、実質値上げ、低金利、年金受給繰り下げ・・などなど。
これからはわれわれ日本人も、お金に対するリテラシーをもっと向上させていきたいものですね。

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